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 炭の豆知識

炭の種類

白炭と黒炭の違い

上手な利用法           
炭の種類

 炭の名称に産地を冠せた物がいかに多いかということは、炭の産地の項によっても知られる通りであります。近世にはなおこの他に、その形状や性質によって,いろいろの名称がつけられていました。ここにその主なものをあげてみると次の通りであります。

 
地名によるもの・・秋田炭、仁別炭、羽前炭(山寺炭)大沼炭、常陸炭、久留利炭、安房炭、八王子炭、青梅炭、相模炭、鶴来炭、越中炭、駿河炭、藤(富士)炭、三河炭、太平炭、伊勢炭、田丸炭、近江炭、小野炭、鞍馬炭、横山炭、光滝炭、堺炭、一倉炭、池田炭、播磨炭、吉野炭、山中炭、長谷炭、宇陀炭、熊野炭、日高炭、田辺炭、長島炭、新宮炭、因幡炭、伯耆炭、意宇炭、出雲炭、備中炭、安芸炭、備後炭、伊予炭、宇和炭、土佐炭、阿波炭、池田炭、祖谷炭、川崎炭、筑前炭、豊前炭、大分炭、日向炭、薩摩炭(地炭、御国炭)

 
原木材料によるもの ・・ 姥目/馬目(うばめ)炭、松炭、槭(かえで)炭、榿(はりのき)、朴炭、椎檍(かし)炭、椢(くるみ)炭、櫟(くぬぎ)炭、栗炭、槲(かしわ)炭、椚(くぬぎ)炭、桜炭、桂炭、槻(つき)炭、つつじ炭、雑木炭、堅木炭、桐炭、かしを炭

 
形状によるもの ・・ 黒炭(烏金)、白金(烏銀)、小炭、折炭、枝炭、細炭、切炭、割炭、管炭、毬(まり)枝炭、菊炭、獣炭

 
性質によるもの ・・ 堅炭、荒炭、和炭、麩炭、柔炭、煎炭、起炭、爆炭、駱駝炭、トマラズ

 
用途によるもの ・・ 火取炭、鍛冶炭、焚炭、磨炭、添炭、榾(ほぜ)炭、胴炭、四方炭、点取炭

 
その他 ・・ 伝馬炭、消炭、足助炭、久蔵炭、備長炭、俵炭、御用炭、触番炭、売炭、野焼炭、神代炭(自然炭)など
 

白炭と黒炭の違い
 炭には白炭(はくたん)と黒炭があります。同じ木を焼いた木炭でも、白炭と黒炭とでは特性や性質がまるで違ってきます。
 外観も白炭には樹皮がなく、黒炭には炭化した樹皮がついています。また、白炭の表面は白っぽく灰がついていますが、黒炭は真っ黒です。
 炭の断面を見ると、白炭は銀灰色でつやがあり、黒炭は黒色のままです。白炭には、割れ目が少ないのですが、黒炭は割れ目がたくさんあります。
 叩くと白炭は硬いですから、金属のような音がしますが、黒炭は鈍い土器のような音がします。
 使ってみると、白炭は火付きは悪いのですが、火持ちがよく、黒炭は火付きはよいのですが、火持ちが短い事が分かります。


木炭の利用法
 ● 物理的な利用法
  1. 多孔性を利用する方法 活性炭、水処理材、空気清浄材、排気処理材、土壌改良剤、ろ過材、各種構造用材、魚礁、微生物培養器材、住宅露点防止材など
  2. 研磨性を利用する方法 漆器研磨、印刷用銅板・亜鉛板研磨、七宝研磨化粧用、器具清浄用など
  3. 吸光性を利用する方法 温水器、融雪材、地温上昇材など
  4. 電気特性を利用する方法 電流アース用、電磁波遮蔽材、電極用、カーボンフィラメント用、空気電池用
  5. その他の利用方法 断熱材、防音材など
 ● 化学的な利用法
  1. 反応性を利用する方法 金属精錬、着火材、黒色火薬、二硫化炭素その他化学薬品の製造、木炭ガス化
  2. エネルギー的利用方法 家庭用、業務用、動力用
  3. 無機成分を利用する方法 無機質肥料、微量要素の補給、釉薬その他セラミックス利用
 ● 趣味的な利用法
    お花炭、各種植物各部の炭化物、装飾炭、茶道用、木炭のオブジェなど

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